竜と剣

創作ものを書いていくかも

幸せな男3

前回

 

一体何が起こっているのか、これらの球根はなんなのか... 

 男は慎重にそろそろと一番傍にあった球根の1つに近づいていく。

 何故かぞわりとした予感がした。言いえぬ不安。

 球根の中で光っている”モノ”の大きさはちょうど大人1人が膝を抱えている程度のものであるようだ。

 

 一瞬の出来事であった。一斉に球根の輝きが強くなり、視界が光で溢れてしまう。

慌てて両手の掌で目を覆うが、自身の光もまた強くなっていることに男は気付いた。

耐え切れず悲鳴を上げようとするが、何故か声にはならない。

 

光が収まり、視覚が徐々に戻り始めた。